タイトル:マッチングアプリで嘘をついたら
作者 :木村隆志
連載期間:2022年~2024年
話数 :全118話(完結)
作品情報
主人公・入山明人は上司や部下からの信頼も厚く次期主任としても期待される敏腕サラリーマン。仕事はできるが異性相手には奥手になってしまい、彼女も作らずアイドルの追っかけをする日々だったが、ある日推しのアイドルが電撃結婚してしまい、やけになった入山はマッチングアプリへの入会を決意する。ただし、クセの強い異性ばかりでなかなか良い出会いには紐付かない。最後の悪足掻きにと理想的な経歴と、加工し尽くした顔写真で偽りのプロフィールを公開すると嘘のようにたくさんの女性からメッセージが届き始め…!? そんな中でマッチングした超絶美女・小栗に心惹かれていく入山。見栄を張って自分を偽りながら小栗と交際するも、嘘は段々とエスカレートしていく。しかし嘘をついているのは入山だけではなかった。小栗も1つの“嘘”を抱えており―…。マッチングアプリでついた小さな嘘がやがて大きな渦となり、嵐を巻き起こしていくハード恋愛サスペンス!
管理人の戯言
初めてこの漫画と出会ったときの印象は「マッチングアプリで嘘ついたからその嘘を真実にするために必死になるのかな」くらいな気持ちで読んでいました。
読み進めていくうちに、嘘を真実にするはずが、実は好きになった恋人が闇の組織で美人局をしていることが分かり、その組織から守るために主人公が必死になって変わっていくとても大きな物語であることが分かってきました。
「ここまで人を愛せるかね」
というのが本音です。
最初のページを読むとビックリです。人が違うというレベルですよ。
でも主人公は努力するんです。それこそ別人になるように…。
太っている時も痩せた時もちゃんと見てくれている人がいるって嬉しいですよね。
マッチングアプリでの嘘がきっかけで主人公は平凡な毎日が激動の毎日に変わり、人生が変わっていきます。
人が変わるきっかけって大切ですよね。それが引っ越しかもしれないし、転職かもしれないし、失恋や結婚かもしれません。
何か変わるきっかけを探している人はこんな人生の変え方もあるのだなと驚くことでしょう。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
注目ポイント① 主人公・入山明人の葛藤
主人公・入山明人の葛藤
入山明人は、仕事では優秀なサラリーマンとして評価されていますが、恋愛に関しては全くの初心者です。彼の恋愛経験の少なさは、彼自身の内向的な性格や過去のトラウマに起因しています。そんな彼が、アイドルの結婚をきっかけにマッチングアプリに挑戦することを決意します。この決断は、彼にとって大きな一歩であり、読者にとっても共感を呼ぶ瞬間です。
入山の葛藤は、現代の多くの若者が抱える問題を反映しています。仕事では成功しているのに、プライベートでは孤独を感じるというギャップは、多くの人が経験するものです。彼の内面の葛藤や、恋愛に対する不安や期待がリアルに描かれており、読者は彼の気持ちに共感しやすいでしょう。
また、入山がマッチングアプリに挑戦する過程で、彼の心の中で繰り広げられる葛藤も見どころです。プロフィールを作成する際に、自分をどのように見せるか、どの写真を使うかといった細かな決断が、彼の内面の不安や自己評価の低さを浮き彫りにします。彼が理想の自分を演じることで、現実とのギャップが生まれ、そのギャップが物語の緊張感を高めます。
さらに、入山の葛藤は、彼が実際に女性と会う場面でも描かれます。初めてのデートでの緊張や、相手にどう思われるかという不安が、彼の行動や言動に影響を与えます。これらのシーンは、読者にとって非常にリアルであり、自分自身の経験と重ね合わせることができるでしょう。
このように、入山明人の葛藤は、物語の重要な要素であり、読者に深い共感を呼び起こします。彼の成長や変化を見守ることで、読者は彼の物語に引き込まれ、次第に彼の応援者となっていくのです。
注目ポイント②小栗との出会い
小栗との出会い
入山明人の物語において、超絶美女・小栗との出会いは大きな転機となります。小栗は、入山がマッチングアプリで出会った女性の中でも特に魅力的で、彼の心を一瞬で掴んでしまいます。彼女の美しさだけでなく、その知性や優しさも入山を惹きつける要因となります。
小栗との初めてのデートは、入山にとって非常に緊張する瞬間です。彼は自分の嘘がバレないかと心配しながらも、彼女との時間を楽しもうと努力します。小栗の自然体な振る舞いと、彼女が見せる微笑みが、入山の緊張を少しずつ和らげていきます。このデートシーンは、読者にとってもドキドキする瞬間であり、二人の関係がどのように発展していくのかが気になるところです。
さらに、小栗との会話を通じて、入山は彼女の内面にも惹かれていきます。彼女の考え方や価値観に触れることで、入山は自分自身の嘘に対する罪悪感を感じ始めます。彼女に対して本当の自分を見せたいという気持ちが芽生え、彼の内面の葛藤が一層深まります。
小栗もまた、入山に対して特別な感情を抱き始めます。彼女は入山の優しさや誠実さに惹かれ、彼との時間を大切に思うようになります。しかし、彼女もまた一つの秘密を抱えており、その秘密が二人の関係にどのような影響を与えるのかが物語の鍵となります。
注目ポイント③サスペンス要素
サスペンス要素
「マッチングアプリで嘘をついたら」には、恋愛だけでなくサスペンス要素も満載です。入山明人がついた嘘が次第に大きくなり、彼の生活に予期せぬトラブルを引き起こします。これにより、物語は一層スリリングな展開を見せ、読者を引き込む要素となっています。
入山の嘘がエスカレートする中で、彼は次々と予期せぬ問題に直面します。例えば、彼が理想の自分を演じるために作り上げた虚構の世界が、現実の生活に影響を及ぼし始めます。仕事や友人関係にも支障をきたし、彼の嘘がどこまで通用するのか、読者はハラハラしながら見守ることになります。
さらに、入山の嘘がバレる危機が訪れる場面も多く描かれています。例えば、小栗とのデート中に偶然知り合いに遭遇し、彼の嘘が露見する可能性が高まるシーンなどがあります。これらのシーンは、読者に緊張感を与え、物語の展開に一層の深みを加えます。
また、入山の嘘が引き起こすトラブルは、彼自身だけでなく周囲の人々にも影響を及ぼします。小栗や友人たちが彼の嘘に巻き込まれ、彼らの関係性にも亀裂が生じることがあります。これにより、物語は単なる恋愛ストーリーにとどまらず、人間関係の複雑さや嘘の持つ破壊力を描き出しています。
サスペンス要素が加わることで、物語は一層魅力的になります。入山がどのようにして嘘を乗り越え、真実と向き合うのか、その過程が読者にとって大きな見どころとなります。彼の成長や変化を見守ることで、読者は物語に深く引き込まれ、次の展開を期待せずにはいられなくなるでしょう。
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