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漫画「経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 ~勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ~ 」感想・レビュー!裏切られてからの逆転ストーリーに爽快!

ファンタジー

タイトル:経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 ~勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ~
作者  :奏ヨシキ・徳川レモン・riritto
連載期間:2021年~
巻数  :既刊5巻(2024年9月現在)

作品情報

※画像引用:経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 ~勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ~|カドコミ (コミックウォーカー)

幼馴染の勇者セイン率いるSランクパーティの一員だったトールは、セインに恋人を奪われた上にパーティを追放されてしまう。失意の中、襲ってきたモンスターを倒した瞬間に【経験値貯蓄】スキルが覚醒。トールは勇者を遥かに凌駕するLv300に!意図せずして最強クラスの力を得たトールは、心に空いた穴を何かが埋めてくれることを期待して、傷心を癒やす旅に出ることを決めた。Lv300級の諸国漫遊ファンタジーが今、幕を開ける!

管理人の戯言

※画像引用:経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 ~勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ~|ニコニコ漫画

初めてこの漫画と出会ったときの印象は「ざまぁ系は爽快だからいいな。経験値貯蓄ってなんだ?」くらいな気持ちで読んでいました。

読み進めていくうちにのんびり旅行を楽しみながら冒険をしていき勇者になっていく物語なのかなと思いました。

「信頼できる仲間が欲しい」という気持ちから奴隷を買う発想は少し飛んでますね!w

ただそこから仲間との旅行が始まり、いつしか強力なパーティーを作っていくのですから、物語とは分からないものです。勇者の先回りをして、ダンジョンを攻略していく姿やいつの間にか英雄になっていくのはなかなかの爽快感があります。

※画像引用:経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 ~勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ~|カドコミ (コミックウォーカー)

奴隷として購入したカエデがとても良い娘でこんな子だったら一緒に旅するのも楽しいですよね。そして何より強い、頼もしい…。

勇者との差が、あるきっかけを通じて一気に追い抜くわけなのですが、それに勇者が早く気付かないかなと思いながら見るのがとても魅力的です。

注目ポイント①トールの成長と冒険

トールの成長と冒険

主人公のトールは、幼馴染の勇者セインに恋人を奪われ、さらにパーティから追放されるという絶望的な状況から物語が始まります。この序盤の展開は、読者に強い感情移入を促し、トールの今後の成長に対する期待感を高めます。彼の心の傷は深く、失意の中で一人旅に出ることを決意します。

しかし、トールには秘められた「経験値貯蓄」という特異なスキルがありました。このスキルは、彼がこれまでの冒険で得た経験値を一気に解放するもので、追放された直後に発動し、彼は一気にレベル300に到達します。この劇的な成長は、彼の新たな冒険の始まりを告げるものであり、読者に驚きと興奮をもたらします。

トールの成長は単なるレベルアップにとどまらず、彼の内面的な変化も描かれています。追放されたことで一度は自信を失ったトールですが、新たな力を得たことで再び自分を見つめ直し、前向きに生きる力を取り戻していきます。この過程で彼は、自分の力を信じることの大切さや、真の仲間との絆の重要性を学びます。

また、トールの成長は彼の新たな冒険にも大きな影響を与えます。彼は旅の途中で多くの仲間と出会い、彼らと共に様々な困難に立ち向かいます。これらの冒険は、トールの成長をさらに促し、彼のキャラクターを一層魅力的にしています。特に、彼が新たな仲間たちと共に挑むクエストや戦闘シーンは、読者にとって大きな見どころとなっています。

注目ポイント②カエデとの絆

カエデとの絆

トールの旅の途中で出会う奴隷のカエデは、彼の心の傷を癒す重要な存在です。カエデは、かつての主人に虐待されていた過去を持ち、心に深い傷を負っています。しかし、トールとの出会いが彼女の人生を大きく変えることになります。トールはカエデを奴隷から解放し、彼女を仲間として迎え入れます。この行動は、トールの優しさと正義感を象徴しており、読者に強い印象を与えます。

カエデとの絆が深まることで、トールは次第に自分の力を信じ、前向きに生きる力を取り戻していきます。カエデもまた、トールとの旅を通じて自分の価値を見出し、過去の傷から立ち直ることができます。二人の関係は、単なる仲間以上のものとなり、互いに支え合いながら成長していく姿が描かれています。

トールとカエデの関係は、物語に温かみを加える重要な要素です。彼らの絆は、読者にとって感動的であり、心温まるエピソードが多く含まれています。例えば、カエデがトールのために料理を作るシーンや、二人が一緒に困難を乗り越えるシーンなど、細やかな描写が読者の心を捉えます。

また、カエデの成長も見逃せません。彼女は当初、自己評価が低く、自分に自信が持てませんでしたが、トールとの旅を通じて次第に自分の力を信じるようになります。彼女の成長は、トールの成長と並行して描かれており、物語に深みを与えています。カエデが自分の力を発揮し、トールを助ける場面は、読者にとって大きな見どころとなっています。

注目ポイント③勇者パーティーの没落

勇者パーティーの没落

トールを追放した勇者セインのパーティーは、トールの成長と共に次第に没落していきます。この逆転劇は、物語の中で非常に重要な要素となっており、読者に爽快感を与えます。セインは、トールを追放したことで自分たちの力を過信し、次第に傲慢になっていきます。しかし、トールがいなくなったことでパーティーのバランスが崩れ、次第に困難な状況に直面することになります。

セインのパーティーは、トールの存在がいかに重要であったかを痛感することになります。彼らはトールの持つ「経験値貯蓄」スキルの恩恵を受けていたことに気づかず、彼を追放したことでその力を失ってしまいます。これにより、彼らは次第に敵に対して劣勢に立たされ、敗北を重ねることになります。この過程で、セインのパーティーは内部崩壊を起こし、メンバー同士の信頼関係も揺らいでいきます。

一方で、トールは新たな仲間と共に成長し、次第に強力な存在となっていきます。彼の成長は、セインのパーティーに対する逆転劇をさらに際立たせます。トールが新たな力を得て、かつての仲間たちを超えていく姿は、読者にとって非常に爽快であり、物語の大きな見どころとなっています。

また、セインのパーティーの没落は、トールの成長と対比されることで、物語に深みを与えています。セインたちが次第に追い詰められていく一方で、トールは新たな仲間と共に困難を乗り越え、成長していく姿が描かれています。この対比が、物語の緊張感を高め、読者を引き込む要素となっています。

セインのパーティーの没落は、単なる敵対関係を超えた深いテーマを持っています。それは、仲間の大切さや信頼関係の重要性を強調するものであり、読者に対して強いメッセージを伝えています。トールの成長とセインの没落を通じて、物語は単なる冒険譚にとどまらず、深い人間ドラマを描き出しています。

注目ポイント④多彩な仲間たち

多彩な仲間たち

トールの旅には、カエデ以外にも多くの個性的な仲間が加わります。彼らとの出会いや冒険が、物語をさらに豊かにし、読者を飽きさせません。それぞれのキャラクターが持つ背景やエピソードが、物語に深みを与えています。

まず、トールが出会う仲間たちは、各々が独自のスキルや能力を持っており、彼の旅をサポートします。例えば、魔法使いのリリスは、強力な魔法でトールを助けるだけでなく、彼に魔法の知識を教えることで彼の成長を促します。リリスの冷静で知的な性格は、トールの熱血漢的な性格と対照的であり、二人のやり取りが物語にユーモアと緊張感を加えます。

また、戦士のガルドは、トールの旅の中で重要な役割を果たします。彼は強靭な体力と戦闘技術を持ち、トールの盾となって戦います。ガルドの過去には悲劇的な出来事があり、その背景が物語に深みを与えます。彼の強さと優しさが、トールにとって大きな支えとなり、読者に感動を与えます。

さらに、盗賊のミーナは、トールの旅にスリルと冒険を加えます。彼女の機敏さと知恵は、数々の困難な状況を切り抜けるために欠かせないものです。ミーナの自由奔放な性格とトールの真面目な性格が対照的であり、二人の関係性が物語に新たなダイナミクスをもたらします。

これらの仲間たちとの出会いと冒険は、トールの成長に大きな影響を与えます。彼らとの絆が深まることで、トールは次第に自分の力を信じ、仲間と共に困難を乗り越える力を身につけていきます。仲間たちの存在が、トールの旅を一層魅力的なものにし、読者を引き込む要素となっています。

また、仲間たちのエピソードは、物語に多様な視点を提供します。各キャラクターが持つ背景や目標が、物語に深みを与え、読者に対して多くの共感を呼び起こします。彼らの成長や変化が、トールの成長と並行して描かれることで、物語全体が一層豊かになります。

注目ポイント⑤のんびりとした旅の雰囲気

タイトル通り、「経験値貯蓄でのんびり傷心旅行」は、トールの旅が「のんびり」とした雰囲気を持つことが特徴です。この作品は、壮大な冒険や激しい戦闘だけでなく、日常の小さな出来事や心温まるエピソードが描かれており、読者に癒しを提供します。このバランスが、物語を一層魅力的にしています。

トールの旅は、彼が新たな仲間たちと共に過ごす日常のシーンが多く描かれています。例えば、彼らが一緒に食事を作ったり、キャンプファイヤーを囲んで語り合ったりする場面は、読者にとって非常に親しみやすく、温かい気持ちにさせてくれます。これらのシーンは、トールの成長や仲間たちとの絆を深める重要な要素となっています。

また、トールが訪れる各地の風景や文化も、物語に豊かな彩りを加えています。彼が新しい町や村を訪れるたびに、その土地の風習や人々との交流が描かれ、読者はまるで自分も旅をしているかのような感覚を味わうことができます。これにより、物語は単なる冒険譚にとどまらず、旅の楽しさや発見の喜びを伝えるものとなっています。

さらに、トールの旅には、彼が過去の傷を癒し、心の平穏を取り戻す過程が描かれています。彼が新たな仲間たちと共に過ごす時間や、自然の中でのんびりと過ごすシーンは、彼の心の回復を象徴しています。これらのシーンは、読者にとっても癒しの時間となり、物語に深い感動を与えます。

トールの旅の「のんびり」とした雰囲気は、物語全体のトーンを決定づける重要な要素です。彼の成長や冒険が描かれる一方で、日常の小さな喜びや心温まるエピソードが織り交ぜられることで、物語は一層魅力的なものとなっています。このバランスが、読者を引き込み、物語に対する愛着を深める要因となっています。

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