»公式 X 開設しました

漫画「カッコウの許嫁」感想・レビュー!取り違えから始まるラブコメディの魅力!

恋愛

タイトル:カッコウの許嫁
作者  :吉河美希
連載期間:2020年~
巻数  :既刊24巻(2024年9月現在)

作品情報

赤ちゃんの頃に取り違えられ、今は名門私立に通う高校 2年の海野凪。ある日、これから許嫁に会いにいくという超お嬢様女子高生・天野エリカと偶然出会い、彼氏のフリをしてくれと半ば強引に頼まれてしまう。だが、その時の二人は知る由もなかった。エリカは凪と取り違えられた子どもで、凪はエリカの許嫁相手だということを……。「取り違え子」から始まる人生交錯ラブコメ開幕!超お嬢様JK・天野エリカと定食屋の息子・海野凪。実はこの二人、なんと赤ちゃんの頃に取り違えられた子ども同士。しかも、実の子も育ての子も可愛い両親×2により、なんと許嫁関係&同居生活を送るハメになってしまう! 運命の悪戯に翻弄される二人の日常、その行方は──!?

管理人の戯言

初めてこの漫画と出会ったときの印象は「入れ違いって怖いな~」くらいな気持ちで読んでいました。

読み進めていくうちに、入れ違いによって始まった人生が、その事実を知ってまた動き始めるというのが分かってきました。

まず、こういう物語では珍しく2人の初めての出会いは良い印象からのスタート。

たいていは「もう二度と会いたくない、あんなやつ!」からの「なんでここにいるのよ!」パターンが多いです。

そこから親同士は全然違う家庭環境にもかかわらず意気投合し2人を許嫁にしてしまうのですから、驚きの展開です。

そして同居生活となり、だんだん仲良くなっていくお話かと思いきや、ヒロインがどんどん出てきますね。しまいには実の妹だと思っていた妹が他人の妹ということになったことで妹までもが態度に異変が…。

もともとの人生を歩みながらも、これから変わっていく人生も歩んでいくなかなかスケールの大きいストーリー展開となっています。

どの子と結ばれるのを期待しながら読みますか?

ぜひそこらへんもドキドキしながら読んでみてはいかがでしょうか。

アニメ化情報!

「カッコウの許嫁」ですが、2022年4月に1期がアニメ化されています。

全24話とのことですので、結構なボリュームで見られそうです。

そのため今ではNetflix、U-NEXT、Huluなどで視聴が可能です。

また第2期が2025年放送予定とのことですので、これからさらに盛り上がっていくことでしょう。

ぜひご注目ください。

注目ポイント① 取り違えの設定

取り違えの設定

「カッコウの許嫁」の物語は、主人公の海野凪と天野エリカが生まれたときに病院で取り違えられたことから始まります。この設定が物語の大きな軸となり、読者を引き込む要素となっています。取り違えられた二人が成長し、全く異なる環境で育った後に再会するという展開は、非常にドラマチックで興味深いです。

凪は定食屋の息子として育ち、真面目で努力家な性格を持っています。一方、エリカは裕福な家庭で育ち、SNSで人気のインフルエンサーとして活躍しています。この二人が出会い、互いの違いを理解しながら関係を築いていく過程が、物語の大きな見どころです。

取り違えの事実が明らかになると、凪とエリカの両家は二人を許嫁にすることを決めます。この決定が、物語にさらなる波乱をもたらします。凪とエリカは、突然の許嫁関係に戸惑いながらも、次第に互いの存在を大切に思うようになります。この過程で、二人の成長や絆が描かれ、読者は彼らの関係に感情移入することができます。

また、取り違えの設定は、物語に多くのコメディ要素をもたらします。凪とエリカが互いの家庭環境に適応しようとするシーンや、予期せぬトラブルに巻き込まれるシーンは、笑いを誘います。特に、エリカが凪の家での生活に奮闘する姿や、凪がエリカの豪華な生活に驚くシーンは、読者にとって楽しいエピソードとなっています。

さらに、この設定は物語に深みを与えます。取り違えられたことで、凪とエリカは自分たちのアイデンティティや家族の意味について考えるようになります。彼らが自分自身を見つめ直し、真の家族とは何かを模索する姿は、読者に感動を与えます。

注目ポイント②四角関係のドキドキ感

四角関係のドキドキ感

「カッコウの許嫁」の物語は、主人公の海野凪と天野エリカを中心に、瀬川ひろと海野幸という二人のキャラクターが絡む四角関係が大きな魅力となっています。この四角関係が物語に緊張感と興奮をもたらし、読者を引き込む要素となっています。

まず、海野凪は真面目で努力家な高校生で、定食屋の息子として育ちました。彼は勉強に励み、将来の夢を追いかける一方で、突然の許嫁関係に戸惑いながらもエリカとの関係を築いていきます。一方、天野エリカは裕福な家庭で育ち、SNSで人気のインフルエンサーとして活躍しています。彼女の明るく元気な性格は、凪にとって新鮮で魅力的な存在です。

瀬川ひろは、凪の同級生であり、彼に片思いしています。彼女は知的で穏やかな性格を持ち、凪に対する真摯な気持ちが物語に深みを与えています。ひろの存在が、凪とエリカの関係に微妙な緊張感をもたらし、物語を一層複雑にしています。

さらに、凪の妹である海野幸も物語に重要な役割を果たします。幸は実は血の繋がりがないことを知り、兄に恋心を抱くようになります。彼女のブラコンぶりが、物語にユーモアを加えつつ、凪とエリカ、ひろとの関係に新たな波乱をもたらします。

この四角関係が、物語の進行に伴って様々なドラマを生み出します。誰が誰と結ばれるのか、読者はハラハラドキドキしながら物語を追いかけることになります。特に、凪がエリカとひろ、そして幸との間で揺れ動く心情が丁寧に描かれており、読者は彼の葛藤や成長を共感しながら楽しむことができます。

また、この四角関係は、キャラクターたちの個々の魅力を引き立てる要素でもあります。エリカの明るさ、ひろの知性、幸の純粋さが、それぞれのキャラクターを際立たせ、物語に多様な魅力をもたらしています。

「カッコウの許嫁」の四角関係は、物語を一層面白くし、読者を引き込む大きな要素となっています。この複雑で緊張感溢れる関係が、ラブコメディとしての面白さを引き立てています。

注目ポイント③伏線の多さ

伏線の多さ

「カッコウの許嫁」は、物語の随所に巧妙に散りばめられた伏線が魅力の一つです。これらの伏線が、物語を一層深く、読者を引き込む要素となっています。伏線が回収される瞬間は、読者に大きな満足感を与え、物語の緻密さを感じさせます。

まず、物語の冒頭で明かされる凪とエリカの取り違えの事実は、大きな伏線の一つです。この設定が物語全体の基盤となり、二人の関係性や家族の絆を深く掘り下げる要素となっています。取り違えの事実が明らかになることで、凪とエリカの両家がどのように対応するのか、読者は興味津々で物語を追いかけることになります。

また、キャラクターたちの過去や背景にも多くの伏線が散りばめられています。例えば、瀬川ひろの家族の秘密や、海野幸の出生の秘密などが、物語の進行とともに徐々に明かされていきます。これらの伏線が回収されることで、キャラクターたちの行動や感情に一層の説得力が生まれ、読者は彼らに感情移入しやすくなります。

さらに、物語の中で何気なく描かれるシーンや会話にも伏線が含まれていることがあります。例えば、エリカがSNSで投稿する写真や、凪がふとした瞬間に感じる違和感などが、後々の展開に繋がる重要なヒントとなることがあります。これにより、読者は物語を読み進める中で、細部にまで注意を払う楽しみを味わうことができます。

伏線の多さは、物語の再読性を高める要素でもあります。一度読んだだけでは気づかない細かな伏線やヒントを、再度読み返すことで発見する楽しみがあります。これにより、「カッコウの許嫁」は何度も読み返したくなる魅力的な作品となっています。

また、伏線が回収される瞬間は、読者にとって大きなカタルシスをもたらします。物語の中で積み重ねられた謎や疑問が解決されることで、読者は大きな満足感を得ることができます。このような緻密なストーリーテリングが、「カッコウの許嫁」の大きな魅力の一つです。

閲覧できるサイト

タイトルとURLをコピーしました