タイトル:母塚さんを××にしたい
作者 :世良りりえ
連載期間:2019年~
巻数 :全303話(2024年8月現在)
作品情報
うちの学校には、「聖母」がいるー。 その名に恥じぬ母性全開の母塚さんに、主人公の梶木真は猛烈アプローチするが、彼の母塚さんへの想いは普通の人とは少しズレていた。 他にも母塚さんを狙う強力なライバルが次々に現れて…。梶木くんは無事、母塚さんを××に出来るのか!? 個性的なキャラが送るはちゃめちゃハイテンションラブコメディ!
管理人の戯言
初めてこの漫画と出会ったときの印象は「××って何だろう?キャラクターが可愛い」くらいな気持ちで読んでいました。
読み進めていくうちにたくさんのキャラクターが出てきて、いつの間にか母塚家のファンになっていきます。
母塚家といっても、ヒロインの母塚の家庭ではありませんよ。
主要キャラクター4人が学校でそのように呼ばれるくらい家族のように見えることからそう呼ばれています。
とても仲が良くて、この中でどんなカップルが誕生するのかが楽しみになります。(ネタバレ防止)
タイトルの××って何を表していたのかを推測しながら読んでいくことをお勧めします。
キャラクター情報
梶木真(かじきまこと)
「母塚さんを××にしたい」の主人公。母塚鯉子に対して猛烈なアプローチを仕掛けるキャラクターです。彼はユニークで少しズレた方法で母塚さんにアプローチし、その行動や発言は読者を笑わせ、時には驚かせます。すごい馬鹿だけど信じられないレベルの頑丈さをもっています。友人からはプリンしか興味がない変態と思われており、野菜が食べられず、漢字も読めない、一人が嫌い、プリンシェイクが売り切れていると泣くほどの子ども(ガキ)のような性格をしています。母塚さんの息子になりたい!と言ってアプローチを仕掛けるが、そこには大きな危険な壁があって…。
母塚鯉子(ははづか こいこ)
学校の「聖母」として知られています。彼女は優しさと包容力に溢れ、周囲の人々を癒す存在です。家庭環境で培った母性と強さを持ち、困っている人を見過ごせない性格です。例えば、クラスメイトがトラブルに巻き込まれた時、自ら進んで助けに行く行動力があります。彼女の一言一言が、他のキャラクターたちに深い影響を与え、物語全体に温かさと深みをもたらします。母塚鯉子の成長と優しさが、読者にとって忘れられないものとなるでしょう。
茅ヶ崎あゆ(ちがさきあゆ)
母塚鯉子の幼馴染。母塚さんと梶木くんからはあゆちゃんと呼ばれている。天使のような見た目で悪魔のような一面があります。母塚さんの前ではいい子(可愛い)の幼馴染を演じますが、母塚さんに近づく男子は茅ヶ崎が追い払うほどバイオレンスです。母塚さんをお母さんにしたいという初対面の梶木に対して、「ここまでの変態野郎は初めてだわ!!」といって追い込みます。飛び蹴りが得意で小柄なのにとんでもないところから降りてきます。
鬼虎魚(おこぜ)
自分の見た目を気にしており、高校に入学初日から先輩に絡まれ、絡んだ先輩をボコボコにしてしまうほど喧嘩が強い。当初は母塚さんのことが好きでアプローチしようとしたところをあゆちゃんに邪魔され、階段から落ちて入院していました。色んなものを壊してしまうほどに力が強力。あゆちゃん曰くデカくて、ゴッツくて、しゃべる前に手が出る脳筋野郎で呼吸と暴力が同等なんじゃないかというくらいの危ない脳筋とのこと。
注目ポイント① 母性溢れる母塚さん
母性溢れる母塚さん
「母塚さんを××にしたい」の主人公、母塚さんは、その名の通り母性溢れるキャラクターです。彼女は学校内で「聖母」として知られており、その優しさと包容力は誰もが認めるところです。母塚さんの魅力は、単なる外見の美しさだけではなく、内面から滲み出る温かさにあります。
母塚さんは、困っている人を見過ごせない性格で、誰に対しても分け隔てなく接します。例えば、クラスメイトが悩んでいるときには、親身になって話を聞き、的確なアドバイスを送ります。その姿勢は、まるで本当の母親のようであり、読者も彼女の優しさに心を打たれることでしょう。
また、母塚さんの包容力は、主人公の梶木真にとっても大きな支えとなります。梶木真は、時に迷いや不安を抱えることがありますが、母塚さんの存在が彼を勇気づけ、前向きな気持ちにさせます。彼女の温かい笑顔や励ましの言葉は、梶木真だけでなく、読者にも安心感を与えます。
さらに、母塚さんの魅力はその行動にも表れています。彼女は、学校のイベントやボランティア活動にも積極的に参加し、周囲の人々をサポートします。その姿勢は、他のキャラクターたちにも良い影響を与え、物語全体にポジティブな雰囲気をもたらします。
母塚さんの母性溢れるキャラクターは、物語の中で重要な役割を果たしています。彼女の存在があるからこそ、他のキャラクターたちも成長し、物語がより深みを増していくのです。彼女の優しさと包容力は、読者にとっても大きな魅力となり、思わず応援したくなることでしょう。
注目ポイント②梶木真のユニークなアプローチ
梶木真のユニークなアプローチ
「母塚さんを××にしたい」の主人公、梶木真は、他の恋愛漫画の主人公とは一線を画すユニークなアプローチで母塚さんに迫ります。彼の行動は時にコミカルで、時に真剣。その一途な想いとユーモラスな行動が物語を盛り上げ、読者を引き込む要素となっています。
梶木真は、母塚さんに対して常に真摯な態度を崩さず、彼女の心を掴むために様々な作戦を練ります。例えば、彼は母塚さんの好きなものや趣味をリサーチし、それに合わせたサプライズを用意します。あるエピソードでは、母塚さんが好きな花を大量に用意し、彼女の誕生日にサプライズを仕掛けるシーンがあります。このような細やかな気配りが、母塚さんだけでなく読者の心も掴むのです。
また、梶木真のアプローチは時にコミカルで、読者に笑いを提供します。彼は母塚さんに対して大胆な行動を取ることもあり、その結果が予想外の展開を生むこともしばしばです。例えば、母塚さんに手作りのお弁当を渡そうとするシーンでは、緊張のあまり手が震えてしまい、お弁当をひっくり返してしまうというハプニングが起こります。このようなコミカルなシーンが、物語に軽快なリズムを与え、読者を楽しませます。
さらに、梶木真の真剣な一面も見逃せません。彼は母塚さんに対して真摯な想いを抱いており、その気持ちを伝えるために努力を惜しみません。彼の一途な姿勢は、時に感動的なシーンを生み出し、読者の心を揺さぶります。例えば、母塚さんが困難な状況に直面したとき、梶木真は全力で彼女を支え、励まし続けます。その姿勢は、母塚さんだけでなく読者にも深い感動を与えることでしょう。
注目ポイント③学校行事で見せる姿
学校行事で見せる姿
「母塚さんを××にしたい」の物語を一層盛り上げる要素の一つが、学校行事での姿です。様々な学校行事を通じて親交を深めていきます。母塚家を結成してからは、一緒にいるのが普通と思われるほど、学校中からファンが出るほど4人は有名になっていきます。
梶木とオコゼが1年の時に本気で戦った球技大会のドッジボールでは、梶木の頑丈さがとても伝わってきます。ただそれと同時に梶木の「俺が倒れていたらだめなんだ。『頑張る』って言ったから」と言って必死にオコゼの強力な投球を耐えている姿にグッときます。
また、体育バトルロワイアルこと体育祭で、2年生では4人が青(母塚、オコゼ)、赤(あゆちゃん)、黄(梶木)の3組に分かれ激闘を繰り広げます。借り物競走には、保護者も混じって行えるということで保護者から母塚さんのパパが参加。赤組のあゆちゃんは「親友」、青組のオコゼは「女神」、黄の梶木は「母性の塊のような人」、保護者の母塚パパは「美しすぎる人」、皆さんそこで思い浮かんだのは『母塚さん』ということで借り物競争が借り物狂争へと変わるのでした。この姿も面白いです。
修学旅行や文化祭でも面白さ全開の母塚家。最初はあれだけ敵対していたメンバーがいつしか仲良しになり、そして家族のような雰囲気になるのが魅力的です。
こんな名物生徒がいる青春もまた素敵ですね。
注目ポイント④個性的なパパママ
個性的なパパママ
「母塚さんを××にしたい」の物語を一層盛り上げる要素の一つが、個性的なパパママです。これは主要キャラクターそれぞれのパパママのことを表しています。
梶木は幼い時にママを亡くしているため、仕事で忙しいパパのみですが、梶木パパも梶木と同様の優しさで包み込みます。実は学生時代に梶木パパも猛獣使いと言われていたとのことで血は争えませんね。
母塚さんのパパママも個性的です。パパは娘に近づくものを排除するとてもバイオレンスなパパです。色んなことを重ねていくうちに、優しさだったということが伝わってからは、とてもカッコいいパパに見えてきます。ママにおいては母塚さんそっくりな顔とスタイル。でも実は一番強いようでその様子が少しずつ垣間見えます。
あゆちゃんのパパママはパワフルです。パパは見た目通りのマッチョマン。趣味はサバゲーということもあり動きが機敏です。ママは当初、外国で様々な大会に出ていましたが、日本に帰国し、強い相手を求めて日々、街をうろついています。
オコゼのパパママは見た目はヤ○ザとその秘書ですが、中身は息子想いの会社経営者です。夫婦内の上下関係も注目ポイントですが、息子への愛(親バカ)は大きく、息子の様子を忙しい仕事の合間を縫って見に行こうとします。
個性的でありながらも、どの家族も子どもへの愛情を忘れない素敵なパパママが登場します。
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