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漫画「ずっと続く一日」感想・レビュー!繰り返される日常が描く感動の物語

ヒューマンドラマ

タイトル:ずっと続く一日
作者  :MiTi・珉永
連載期間:2021年~2022年
話数  :全65話(完結)

作品情報

その日起きたことを翌日誰も覚えていない!?

ウェブ漫画家デビューを果たした主人公は、ストーリーを考え、描き上げるという日々を3年間繰り返していた。毎日が同じことの繰り返しで、疲労困憊。新しいアイデアが浮かばず、行き詰まりを感じていた。そんなある日、主人公は不思議な女性と出会う。その女性は、なんと1000日間も全く同じ日を繰り返しているというのだ。「明日のない今日を生きるなんて、もうたくさん」と彼女は言い、突然服を脱ぎ始める。そして、「1日が終わると、みんな私のことを忘れてしまうの」と、物悲しい表情を見せる。

主人公は、女性が川に入ろうとするのを必死に止める。昨日、初めて会った自分と、今の自分。女性は、自分のことを覚えている主人公との出会いに、涙を流す。その顔は、今まで見たことのないほど輝いていた。

女性は、毎日がリセットされてしまうことを嘆いていたが、実は1000日経って、初めて自分の存在を覚えてくれる人と出会えたことを心の底から喜んでいたのだ。主人公は、女性との出会いをきっかけに、自分自身の生き方を見つめ直すことになる。

管理人の戯言

初めてこの漫画と出会ったときの印象は「ずっと同じ日が続くって最初は良いけど飽きるよね」くらいな気持ちで読んでいました。

読み進めていくうちに1日1日の時間と出会う人の大切さが分かってきました。

「今日だけを生きる人がどんなことができちゃうのか」という言葉ってなんだか重いですよね。

みんな未来を生きようとするから、「あれもしたいけど我慢」「これはしちゃいけない」という感情が出てくるわけですが、今日しかないとするとみんな好き勝手に生きようとしますよね?それが1000日も続けばメンタルが崩壊してもおかしくはない。

やはり命には限りがあると思うから、人って生きてて楽しんだなぁって言うふうに改めて思いますね。

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

注目ポイント① 永遠の一日が織りなす不思議な日常

 永遠の一日が織りなす不思議な日常

「ずっと続く一日」という斬新な設定が、読者をこの漫画の世界へと引き込みます。「まるで漫画みたいだな」と思った主人公は行き詰っていた漫画のネタにし始めるのです。実際に辻が体験した出来事を漫画の原作として描くため、とてもリアリティーがあって面白いと大好評になります。

そしていつしかその漫画は辻の体験から復讐のための漫画として利用するようになり大きな組織に挑んでいくことになります。ここからがハラハラドキドキでとても面白い展開です。

注目ポイント②日常の何気ない瞬間を大切に

日常の何気ない瞬間を大切に

「ずっと続く一日」は、私たちに「今この瞬間を大切にしよう」というメッセージを力強く伝えてくれます。永遠に続く一日という特殊な設定の中で、ヒロインが経験する様々な出来事は、実は私たちの日常にも当てはまる普遍的なものばかりです。

繰り返される一日、そして見つける喜び

毎日が同じように過ぎていく。そんな状況の中で、ヒロインは最初は焦燥感や無意味感を抱きます。しかし、繰り返される一日の中で、彼女は少しずつ変化していきます。例えば、いつもの道を通る際に、今まで気付いていなかった花に目を留めたり、普段何気なく飲んでいたコーヒーの味をじっくり味わったり。

時間の概念が変わる時

永遠に続く一日の中で、ヒロインは時間の概念を徐々に失っていきます。時計の針は回り続けているのに、一体どれだけの時間が過ぎたのか、分からなくなってしまうのです。しかし、同時に彼女は、時間の流れから解放され、今この瞬間に集中できるようになります。

失われていくもの、そして得られるもの

永遠に続く一日の中で、ヒロインは様々なものを失います。例えば、新鮮な驚きや、目標に向かって努力する喜び。しかし、その一方で、彼女は大切なものに気づくことができるようになります。それは、周りの人々との絆であったり、自分自身の心の奥底にある感情であったりします。

日常の大切さ、そして人生の意味

この漫画は、私たちに「日常の大切さ」を気づかせてくれます。私たちは、毎日同じようなことを繰り返しながら生きています。しかし、その中にこそ、喜びや感動、そして成長の機会が隠されているのです。

注目ポイント③読者に勇気を与えるメッセージ

読者に勇気を与えるメッセージ

「ずっと続く一日」は、ただ笑えるだけの漫画ではありません。読者の心を揺さぶり、感動を与える、そんな奥深い作品なのです。

日常の喜びと悲しみ、それが凝縮された一日

永遠に続く一日の中で、ヒロインは様々な経験をします。平凡な日常の些細な喜び、例えば美味しいコーヒーを飲んだ時の幸せや、友達との会話で心が温まる瞬間。そして、失恋の痛みや、将来への不安といった、誰もが一度は経験するような悲しみ。これらの感情が、この漫画の中では濃縮されて描かれています。

笑いと涙が交錯する、感情のジェットコースター

読者は、ヒロインの喜怒哀楽を一緒に体験します。例えば、ヒロインが友達と冗談を言い合って大笑いする場面では、読者もつられて笑ってしまうでしょう。一方で、ヒロインが大切なものを失ってしまう場面では、読者は涙を流してしまうかもしれません。この笑いと涙のジェットコースターのような感情の起伏が、読者を物語の世界に引き込みます。

普遍的なテーマ、そして心の温かさ

この漫画が読者に感動を与えるのは、描かれているテーマが普遍的だからです。誰しもが経験する喜びや悲しみ、そして生きる喜び。これらの普遍的なテーマが、読者の心に深く響きます。そして、ヒロインの周りの人々の優しさや温かさが、読者の心を癒やしてくれます。

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